storyneorise01

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ここはネオライズ。古代科学を発掘・研究し、文明の根幹としている国。

解明途中の古代文明。

この大地は科学と自然が完全に調和していた。

澄み切った青空が広がるネオライズの朝。活気に満ちた街の大通りを、ネオライズ学園の制服に身を包んだアカリが歩いていた。

「おはよう! ヒーローのおねえちゃん!!」
「出たな、パワフルゴリラー!!」
無邪気な声と共に、通学途中の子供たちがアカリの周りを駆け抜けていく。からかい半分のその呼び名に、アカリは満面の笑みを浮かべ、首をわずかに傾けて言い放った。
「張り倒すわよ♡」


その背後に見えないオーラを感じ取ったのか、子供たちは「ひゃああっ!」と楽しそうな悲鳴を上げて蜘蛛の子を散らすように逃げていく。
「ハハハ、子供たちはよく解ってるな~!」
その様子を道の端から見ていた同級生のハクが、ニヤニヤと笑いながら茶々を入れた。
――ドゴォォンッ!!


次の瞬間、ハクの顔面はアカリの放った強烈な右ストレートによって、石畳の地面に深くめり込んでいた。「誰がゴリラよ」と土埃を払うアカリの足元で、ハクはピクピクと痙攣している。いつもの騒がしくも平和な朝の光景だった。
しかし、一歩学園の門を潜れば、その空気は一変する。


午前中の教室。教壇に立つのは、冷徹なまでに正確な知識を授けるアンドロイドの教師、アレッサだ。

彼女の無機質ながらもどこか温かみのある声で進められる座学が終わると、午後は一転して過酷な時間が待っている。


一日の半分を占める実戦さながらの戦闘訓練。息を上げ、泥にまみれ、自身の限界を超えるための特訓が毎日繰り返される。
ここはネオライズ。強大な力で世界を脅かすアメルダ帝国と、常に戦闘状態にある最前線の独立国家なのだ。彼らは単なる学生ではなく、街を守る戦士としての宿命を背負っていた。

その日の夕方、学園にけたたましい警報が鳴り響いた。

ネオライズの居住区画に、アメルダ帝国のダークヒーローが侵入し、破壊活動を行っているという凶報だった。

—学園長室—

学園長…ネオライズの主力戦士達を束ねる存在。この国を武力と言う側面から動かす者。


「生徒会長アカリ、並びにハク。直ちに向かえ」
学園長室で直々の指令を受けた二人は、重々しい空気を背に、弾かれたように現場へと急行した。

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