第5章-4 ギアーズG-4降臨

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第5章-4 ギアーズG-4降臨

エリアG-16の中心部に向かって進む、ねねとエイミーを夕日の空が包む。

しばらく進んだとき、不意に周囲の景色が一変した。 夕日に染まっていた機械のジャングルが暗闇に包まれた。ただ、重く、淀んだ暗黒が、二人の頭上を覆っていた。

ねねは頭上の巨大な暗闇が動く気配を感じた。「え、これ、、巨大過ぎない!?」ねねが驚きの声を上げる。圧倒的に巨大な機械が軋む音で空気が震えていた。

「ゴゴゴゴ…ゴゴゴ!」眩い光を遮る影、金属の装甲で覆われた巨大な機械の竜が姿を現した。

「……ねね、先ほどの戦闘で私たちの存在は機械達に伝わっています!現れたのはおそらくギアーズ」 エイミーは、その竜を冷静に見つめていた。

「ギアーズ」 ねねは、ノックス博士が言っていた言葉を思い出した。 「ギアーズと呼ばれる、1~16の数字を冠した存在がいる。奴らは、自律進化を続ける特別な存在じゃ。なぜあんな物が存在しているのか解らんが、奴らは根本的に違う。出会ったら逃げるのじゃ!」

博士の警告が、ねねの脳裏をよぎる。 「ノックス博士、、、ごめん。……戦うわ」 ねねは恐怖を振り払い、博士に、そして自分自身に誓った。

「ねねはまだ力を温存するのです」 エイミーの言葉にねねは自らの役割を思い出す。 「それに、もう見つかってしまったのなら、私も力を使えるのです」

空を舞っていた竜が彼らの上空で大きく羽ばたいた。 「……我が名はG-4。コノ空ヲ統ベル者。侵入者ヲ、排除スル」 その声は、地響きのように空間を震わせた。

その刹那、G-4の機体から無数の光が降り注ぎ襲いかかった。

激しい爆発が彼らの周囲を吹き飛ばす。

その爆発の中、緑色の温かい光が二人を優しく包み込んでいた。「ここで待っているのです」 そう言うと、エイミーは空中に浮き、一瞬にしてG-4の飛んでいる高さまで上昇した。

「ギアーズの巨大な竜よ、止まるのです」 エイミーがG-4へと呼びかける。 「私達は敵ではないのです」

G-4はエイミーの言葉を聞き入れることなく、再びその力を溜め始めた。 G-4の機体が眩い光を放ち始める。

「なぜ争うのです!」 エイミーの目線が鋭く光った。

出力を上げたエイミーのオーラが巨大な大木となった。その大木が、G-4の身体に巻き付き、その動きを完全に封じた。

「ギギ……人ノチカラノ…領域デハナイ…」

G-4は構わずパワーを上昇させ続け、全力でそのオーラを弾き飛ばした。 さらにG-4のエネルギー砲がエイミーを完全に覆った。

その身を焼き尽くされるように、炎の中に消えていった。

だが、炎の中から再び現れた緑色の光の中にエイミーの姿があった。 エイミーは、G-4のエネルギー砲によって受けたダメージを、即座に回復していた。「…あのね、回復は出来るけど…痛いのですよ!!!」

「!!コノ回復力、データ二無イ」 G-4は、その驚異的な力に声を上げた。 「オマエハ誰ダ」

「私はフォレスタの守護者エイミー 、あなた達の長…デスサイトに会いに来たのです」

「フォレスタ……」 G-4はその言葉を聞いて声をさらに深く震わせた。 「生命ノ源……。敵国ノ襲来…我々ノ敵ダ」
その刹那、、

G-4の大きな尾がエイミーを襲う。

凄まじい衝撃が何度も大地を揺らす。

エイミーは重い攻撃を何度も受け、回復が追いついていない。

G-4が、エイミーにとどめを刺そうと大きな口を開ける、その時、、動きが不自然に止まった。

「ガガガ……。動カナイ……。オマエ……。何ヲシタ」 G-4が、呻き声を上げた。

「ハァ、、ハァ、攻撃であなたに触れるたびに、その巨大な体の中に私のオーラの根をはり続けたのです」 エイミーは微笑んだ。

エイミーは自分自身を回復する力を抑え、その分G-4の内部にオーラで根を張っていたのだ。

ねねに語り掛ける「しばらくあなたは動けないのです。ただ、この竜さんを長くは抑えられません。行くのです!」そう言うエイミーの怪我は、既に完全に回復している。

「やるじゃない、エイミー!……行こう!!」 ねねも、エイミーのその神秘的な回復力に驚きつつ答えた。

「少し消耗したのです。次はねねにお願いするのです」

二人は、その巨大な機械の竜を後に、先に進んだ。

動けないG-4は、その呻き声を上げながら、ねねが去っていった方向を見つめていた。 「……ネ…ネ……?」

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